ドイツ語を習ったときに、縮小辞というのを教わった。これがくっつくと元の名詞が小さくなる、というものだそうである。
Frauに縮小辞 -leinがくっつくとFräulein(母音も変化するが)、Maidに-chenがくっつくとMädchenとなって、「女性」が小さくなって「お嬢ちゃん」というような変化を起こす。ついでに女性名詞だったものが中性名詞になってしまう、ということであった。
英語の縮小辞には-cleというのがあるが、これはラテン語の-culeからきたものらしい。particleとかarticleとかは縮小辞のついた単語であるようだ。
スペイン語では人の名前にも縮小辞がつくそうで、Evaさんに縮小時-itaをつけてEvitaというと「エバちゃん」というような感じらしい。
ブラジル人の名前に「ロナウジーニョ」とか「シルビーニョ」とかいうのがあるがあれは縮小辞のついた愛称なんだそうですね。本当の名前は「ロナウド」とか「シルビオ」とかいうのだろう。そういう愛称が公の場で通るっていうのが「ブラジルらしい」ということだろうか。いや、ブラジルのことはよく知らないのであるが。
日本のサッカー中継で「ヒデチャン、俊ちゃんにスルーパス、俊ちゃん、シュート!」なんてやったら抗議が殺到しそうな気がする。
そういえば「ローラ」が「ロリータ」になるのも、「ローラちゃん」という感じなんでしょうね。