ようやく王子様が地球にたどり着いたところまで読み進んだところである。王子様は地球につくと砂漠に降り立って、まずヘビに出会うのだが、その次に狐に会う。狐に会った王子さまは Qui es-tu? 「あんた、誰?」(王子様はこんなぞんざいな口のきき方はしませんね。「君は誰?」くらいに訳すといいんでしょうか)と尋ねるわけであるが、それに対する答が Je suis un renard. 「吾輩は狐である」(これも、「ぼくは狐さ」くらいのもんでしょうか?) Je suis etudient. などの職業・身分などの場合と違って、「狐」であることを述べる場合には英語と一緒で不定冠詞が必要だというわけである。ということは「吾輩は猫である」は Je suis un chat. となるわけだろう。これで一つ、かねてよりの疑問が解決した。「狐」とか「猫」とかいうのは職業ではなく、不定冠詞が必要のだな。しかし、「飼い猫」とか「野良猫」だったらどうなんでしょう?
フランス語を読んで分らないと(知らない単語がいっぱいあるのだが、そのほかにも、文のつながり具合がわからなかったりする)、英訳本を読んでみる。英語の単語もわからないのが多かったりするのだが文法的な事項は英語を参考にするとフランス語の構文が何となく分りやすいような気がする。
chez moi というところは where I lived などと訳されてますな。こないだも書いたが、chez というのは何かと便利な前置詞だ。