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語学に関する素朴な疑問など
by xabon
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日本語のローマ字表記

細かいことをいうともっと分かれるのかもしれないが,日本語のローマ字表記の仕方は,大きく、ヘボン式と訓令式に分かれている。
訓令式、というのは名の如し、お国が「日本語をローマ字で表記する場合にはこの方式が望ましい」としているためであろう、最近の子供は学校ではこっちしか教えられないらしく、ヘボン式表記をみせると「習ったのと違う、みたことがない」という反応が返ってくるらしい。
(ちなみにうちの小学生は「3年で訓令式,4年でヘボン式を習った」とのこと)
A I U E O
KA KI KU KE KO
SA SI(SHI) SU SE SO
TA TI(CHI) TU(TSU) TE TO
NA NI NU NE NO
HA HI HU(FU) HE HO
MA MI MU ME MO
YA YU YO
RA RI RU RE RO
WA
GA GI GU GE GO
ZA ZI(JI) ZU ZE ZO
DA DE DO
BA BI BU BE BO
PA PI PU PE PO
N
二つ並んでいるところは前が訓令式、後ろ(括弧内)がヘボン式。拗音は省略した。
個人的にはヘボン式のほうが好みである。ただしパソコンのキーボード入力をしていると、「し」と打つのに二回キーを叩くだけで済む訓令式のほうが良いかもしれない。
まえにも書いたがこんなことを言った人がいる。「千葉、を訓令式で書くとtibaだろ。外国人はティバと読んじゃうよ。」確かに英語圏の人になら「chiba」の方が実際の音に近いかもしれない(母音はまた話が違うので、chibaをチャイバあるいはチャイベィと読まれないかどうかはわかりません)。フランスではchは「シュ」なのでchibaは「シバ」と読まれそうだ。ドイツ人は「ヒバ」と読むかもしれない。日本ではchiは「チ」という約束なんだ、と説明するのであればtiも「ティ」じゃなく「チ」と読むという約束なんだ、といえば済むことのような気もするので、ヘボン式でないといかん,という言い方をする人は視野が狭いんじゃないかなあと思ってしまうのだ。
それにgなどは、英語でも後ろに続く母音がa, u, oの場合はガ,グ,ゴのような発音になるが後ろがi, eのときは「ジ、ジェ」になることが多いし、日本語のフはFUと表記しても英語の[f]とは違う発音だったりするので、「英語に近いからヘボン式がよい」という論法には全面的には賛成できない。(むしろ、日本語のローマ字表記と英語は違うよ、と教えておかないと、大きくなってから英語をローマ字読みして、通じない、何でだろ、ということになるんじゃないか、などとも思うのである。)でも、同じタ行でも「タテト」と「チ」「ツ」では子音が違う、ということが明確なのでその点でヘボン式が優る、という論法なら確かにそうだと思います。しかし、「象」という単語の「ゾ」の発音と「インド象」の場合の「ゾ」の発音が違うというのは日本人は指摘されないとなかなか気づかないなあ。ヘボン式でも区別していない。(前者が[dz]の子音で、舌先が上の歯茎にくっつく。後者は[z]で、舌は歯茎にくっつかないのだそうだ。いわれて自分で発音してみると確かにそのようだ。)

TSUNAMI
外国人は「ツナミ」の「ツ」の発音が苦手だというが、この「外国人」もどこの外国人のことだか確かめる必要がある。日本では外国人というと、みんな英語をしゃべると思っている節がある。ついでに韓国人や中国人は外国人に含まれると思っていない節もある。英語ではtで終わる単語の複数形(catsなど)とか所有形くらいしか「ツ」は出てきませんかね? 語頭には「ツ」は出てこないようだから確かに「TSUNAMI」は発音しにくいかもしれない。フランス語にも「ツ」は普通でてこないようだからフランス人も苦手かもしれない。ドイツ語ではZが日本語の「ツ」に近い子音でZで始まる単語もあるからドイツ人は「ZUNAMI」あるいは「TZUNAMI」とでも書けば「ツナミ」に近い発音をしてくれるのではないかと思うのだがどうなんだろう。それともドイツ人も「ツナミ」の発音が苦手なんだろうか? イタリア人はどうなんだろう。
日本で、外国人、といったときにはどういう人たちを指して外国人といっているのか、よく注意しましょう。
by xabon | 2005-05-04 07:36 | 日本語
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