今回は2004年8月のテキストから。
[θ]は、子供は上手く発音できないで[t]になりがちだそうである。やっぱり[θ]の発音は難しいのだな。子供っぽい喋り方を真似るには[θ]を[t]で発音するといいらしい。「ボクでちゅー」みたいな感じ?
前回書いた、months の発音はこのテキストに載っていた。
『monthsの最後の部分は、[ts]と発音されるのが普通です。』だそうである。いかに英米人でも [θ]と[s]を続けて発音するのは簡単ではないらしい。
girl とか、world とか、巻き舌を伴うあいまい母音[ɚ:]の後に[l]が来る単語を、ネイティブ・スピーカーが発音しているのを聞くと、単純に「ガール」とか「ワールド」とは聞こえないが、[ɚ]の巻き舌が[l]の発音に移るために後ろのほうで緩むせいだそうである。
イギリス流の発音ではあいまい母音には巻き舌を伴わないのでずいぶん違って聞こえるようだ。
しかし、こういうのは実際に発音が聞こえるところでやらないと、何のことやらさっぱりわからないのが欠点である。
caughtは[kɔ:t]と発音されるが、「コート」というよりも「カート」に近い発音だったりすることがある。[o]ほど口をすぼめず、[ɑ]ほど開かないけれども、その開口度には幅がある、ということでしょうか。caughtは「コート」だと思い込んでいると「カート」に近い発音をされたときに聞き取れなくなる(caughtという単語だということを認識できなくなる)ので、そういう知識も必要だ、ということである。
さて、9月号の内容も復習したいところであるが、どこにしまいこんだのか出てこないのでひとまず「リスニング入門」の復習はおしまい。