今更であるが、そもそも、アルファベットの並び順というのはどうやって決まったんでしょうねえ?Wもそうだが、ローマ字の後ろのほうの字はどうも扱われ方が軽いような気がしてならないんだが、気のせいだろうか。Y, Zなんていうのは、あとからアルファベットに加わった文字だから後ろに置かれても仕方ないのだろうか? Xはどうなのだろう?
英語の話であるが、Xで始まる単語というのは少ない。手元にあるフランス語やスペイン語の辞書でもXで始まる単語は少ないようだ。Xで始まる単語が多い言語ってあるんだろうか? 単語の途中に出てくるXは「クス」あるいは「グズ」というような音を表すのに単語の頭では「ザ行」の子音を表すようだ。Xには謎が多い。だいたい、Xなどという文字を使わなくても、ksとかcsとか書けばいいじゃないかと思うのだが、どうしてわざわざXを使うのだろう?
発音記号で[x]と書けば、スペイン語のJのときのような、喉から出す強い「ハ行」の子音のことになる。これも、なぜなのかさっぱりわからない。スペイン語では「クス(クはごく弱く発音するのがコツとか)」と発音するようだが、Mexicoは「メキシコ」じゃなく「メヒコ(このヒが、喉から出す強い「ハ行」)」である。
スペインのガリシア地方で話されているガリシア語というのは、ポルトガル語と方言関係にある言語だそうである。去年の前期のNHKラジオスペイン語講座によると、ガリシア語ではスペイン語でのJosefaという名前がXosefaに当たるということである。それでもって、これは「ショセファ」と読むんだそうだ。ここではXが「シャ行」の子音らしい。