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孤立語
バスク語、というのはヨーロッパの中で、インド・ヨーロッパ祖語とは無関係の言語で、その由来がわからないミステリアスな言語だそうで、周囲の言語とつながりのない「孤立語」ということになるようだが、日本語というのも言語の世界では「孤児」扱いらしいですな。他の言語との類縁関係がはっきりしないということで。
文法的には日本語と韓国語は似ている、と、本には書いてある。韓国語は初級文法書をちょっと読んだだけで、しかも最近はさっぱりやってないから似ているといってもどのくらい似ているのかよくわからないけれど。まあ、でも基本的には、日本語と同じように体言やら用言やらを助詞でくっつけていって文を作る、というところが一緒だ、ということのようだ。多分、「ヒトがイヌを噛んだ」という日本語を韓国語にしたければ、「ヒト」に相当する韓国語の単語+「が」に相当する韓国語の助詞+「イヌ」に相当する単語+「を」に相当する助詞+「噛んだ」に相当する用言、というふうにつなげてやると、韓国語で「ヒトがイヌを噛んだ」という文が出来上がってしまう、ということだと思う。 もっとも、助詞の使い方がすっかり日本語と同じかというとそうではなくて、日本語で「車に乗る」というところ、韓国語では「に」ではなく「を」に相当する助詞が使われるようだし、「彼女に会う」の「に」も、韓国語では「を」に相当する助詞になるらしいけれど。 文法は似ているが、単語は似ていない。漢語由来の言葉は同じような言葉が両方にあるけれど、大和言葉と韓国固有の単語では似たところがさっぱりないようだ。ということで、日本語と韓国語の類縁関係は否定的、ということになっている、という理解でよろしいでしょうか? モンゴル語も日本語と文法的には似ているらしいですな。大相撲にはロシア人力士もいる(いた?)が、モンゴルから来ている力士も少なくないそうである。私は相撲は詳しくないので何人くらいいるのかはよく知らないが。モンゴル人力士は日本語を覚えるのが速いらしい。これも要するに日本語の単語さえ覚えれば、モンゴル語の単語を日本語のそれに置き換えていくだけで済むからだ、という話を本で読んだかTVでみるかした覚えがある。でも、単語自体はモンゴル語と日本語では、さっぱり似ていないんだろうな。 さて、日本語と韓国語、日本語とモンゴル語の文法が似ている、ということは、多分、韓国語とモンゴル語の文法も似ている、ということだろう。で私の疑問というのは、韓国語とモンゴル語は類縁関係があるということになってるのかそれとも類縁関係は証明できないということになっているのか、どうなっているのだろう、ということである。 Wikipediaをいると、モンゴル語はアルタイ諸語のなかのモンゴル語群の一言語、ということになっているようだ。多分近隣の他言語とある程度の関係が明らかなのだろう。韓国語のほうは「孤立した言語」と書かれている。では、日本語と同じくらい「孤児」なんだろうか? 日本語のルーツもわからないが、韓国語のルーツについての研究というのがどうなっているのか、あるいはさっぱり研究されていないのか、その辺の事情はどうなっているのでしょう?
by xabon
| 2008-09-08 21:44
| その他
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