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語学に関する素朴な疑問など
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持つ

日本語の「持つ」に当たる意味を含み、さらに助動詞などとしても幅広く使われているのが英語のhaveで、ドイツ語ではhaben、フランス語ではavoirが同じような役割を果たしている。be動詞と並んで重要動詞の最右翼である。面白いと思うのは、英語で I'm hungry.というところをフランス語では J'ai soif. 私はひもじさを持っている、と表現するような役割の境界線の言語による違いである。英語の There is (are)...構文に当たるのもフランス語では Il y a ...構文になり、英語のbe動詞に対してフランス語では a (avoirの直説法三人称単数現在形)が使われている。
その話はあっちに置いておくとして、また別の面白いことというのはスペイン語である。英語もドイツ語もフランス語も、ラテン語のhabereと同じ起源をもつ単語だと思われるが、スペイン語では「持つ」というのに全然由来の違う tener が使われる。これと同じ語源と思われるのがフランス語の tenir で、辞書によると「保持する」というような意味が書いてあり、英語の hold にだいたい相当する、と書かれている。スペイン語でも完了形の助動詞にはtenerではなく、英語のhaveに相当する、haber が使われる。haber には「持つ」という意味はないようだが、フランス語のIl y a...構文でのavoirの使われ方に近い使い方はあるようだ。スペイン語では「持つ」という意味は tener に任せてしまい、 haber は助動詞の専門家として活きる道を選んだようである。フランス語とは同じラテン語の末裔といっても、いろいろ違うものだ。しかし、語学の勉強をしているときに、こういう言語による違いとか共通点とかに気付くのが面白くて、読み書きや話すという実用的な方向にさっぱり進まないのは困ったものだ。
# by xabon | 2005-05-14 12:11 | 文法

二人称の主語代名詞

日本語の人称の話から始めて英語などの話に振りたかったのだが前振りが長くなりすぎてしまった。ここからが本題なのである。人称代名詞のなかで、「誰々は」というときの、主語人称代名詞の話である。
英語では誰が相手でも youで済むので便利である。ヨーロッパの連中はみんな対等という考え方なので相手が誰でも you と呼ぶのだ、と教えられたような気もしないではないが気のせいだったかもしれない。ヨーロッパの言葉がみんな相手構わず同じ言葉で呼ぶというものではなく、ドイツ語,フランス語,スペイン語,イタリア語などでは自分の相対している相手に対する呼び方が一通りでない。
フランス語では tu と vous が使われる。家族とか親しい友人とかには前者が使われ、そうでなければ vous を使う、と本には書かれている。本来はこの vous は二人称複数の代名詞であるがちょっと距離感のある相手に対しては一人であっても vous を使うらしい。ドイツ語では du と Sie がこの関係にあたる。sieというのは三人称女性単数、三人称複数の主語代名詞で、Sie というのは日本語の「あなた」と同じく目の前の人を直接指さないで遠回しに表現することで敬意を表したのではないかと思うのだが違っているかもしれない。そういうことで文法上はSie は三人称複数の扱いになるようだがドイツ語を習ったのは随分昔のことになってしまったので忘れてしまった。フランス語では二人称複数は全て vous になるが、ドイツ語では二人称複数でも親しい人たちに対しては ihr 、そうでない場合には(単数と同じく)Sie を使い分けるそうだ。スペイン語では tú と Usted が使い分けられている。Usted も文法上は三人称単数扱いである。これはもともと別の人称代名詞として使われているわけではないようだがどこから来た言葉なんでしょう? スペイン本国では二人称複数は vosotros(女性だけの群に対しては女性形 vosotras) と Ustedes(三人称複数扱い) を使い分けるが、中南米のスペイン語圏では Ustedes しか使わないとのことである。この、中南米では Ustedes しか使わない、というあたりに秘密があるような気がする。
英語でも古くは二人称単数に thou という単語があったということで、多分フランス語のtuやドイツ語のduに相当するものだったと思われるが、その後使われなくなったという。youというのは本来は二人称複数形だったようだ。この、thou が使われなくなったというのも、日本の事情とは違うのかもしれないけれども、thou と you をどう使い分けるか、ブリテン島に大陸や北欧からいろんな人たちが入ってくるうちに使い分けがうまく機能しなくなってきて、いっそのこと、(一応)敬意を含むとされている you をみんなに使っておけば無難だろう、ということで you しか使われなくなったのではないか、などと考えてみたのだが違うかもしれない。しかし、言語というのは、本国以外の国の人たちが使うようになるにつれ、少しずつ微妙な文法事項が省略され磨り減ってくるのではないか、というのが素人の考えである。しかしこの説明では日本で二人称がうまく機能しない理由はわからないなあ。
# by xabon | 2005-05-13 19:11 | 文法

一人称・二人称

日本語には英語のような意味での人称代名詞はない、と何かに書いてあったような気がする。
日本語の一人称・二人称といえば「吾(ワ)」と「汝(ナ)」というのがあったようだがこれはどうなのだろう? 今の標準的な日本語では自分自身のことを「わたくし(わたし、あたし)」とか「僕」とか「俺」とか「わし」とかいったりするが、「わたくし」というのは「公」に対して使われたもの、と説明されている。何のことやらよくわからないが、「プライベートなことになりますが自分自身のことを話させてもらいますと」というような意味で使われていたものが一人称のようになって今日に至る、と解釈しているがこれでいいのだろうか。「僕」というのは相手に対して自分を卑下して自らを呼んだのだろう。「俺」や「わし」はよくわからない。一人称として「自分」という言葉を使う人もいるが昔の軍隊っぽくて個人的にはあまり好きでない。「わたくし」以外は公の席で自分自身のことを指すのに使うのは適当でないで「わたくし」を使うことになるが、その「わたくし」という言葉が「公でない」という意味なのはなんだか皮肉である。
それでも一人称は「わたくし」と言っていれば済むのでまあ良いが、二人称はさらに厄介である。目下の相手に対しては「キミ、これ、ちょっと直しておいてくれたまえ」などと「キミ」呼ばわりでもいいかもしれないが、相手が目上のときに使える適当な二人称がない。そもそも「君」というのは相手を上に見て自分を下に置いた呼び方であったと思われるが今やそう思う人は誰もいないだろう。ためしに上司にむかって「キミ」呼ばわりして反応を確かめてみては如何かと思うがクビになってもそれは当方の関知するところではない。「あなた」。本来は「あっちのほう」という意味だったと思われ、相手に対する遠回しな呼びかけであってこの遠回しなところに相手に対する敬意を含めていたと思うのだがこれも今では目下の相手から「あなた」呼ばわりされると、相手が自分と対等かそれ以上であると思っているというニュアンスを感じ嬉しく思わない人が大多数だろう。「貴方様」と様付けしてみても、なんだか馬鹿にされているみたいだなあ、という感じはすれども敬われている感じはしない。「貴」「様」と相手を立てているようでありながら「貴様」なんてもっとひどい。これ、そもそも目上や対等の相手に対する呼びかけに使われたことはあったんだろうか? 日本語では、自分が相対している人物に対する呼称というのは最初は敬いの意味を持っていた言葉であってもそれが長く使われているうちにその意味がなくなる方向に変化するようだ。かくて、やむなく、かどうかわからないが、店では「お客さん(格式の高いところでは、お客様)」というのが一般的だが、そういう場合でなければ相手を呼ぶのに相手の肩書きを使う、ということになってしまっている。学校や病院などではお互いに「○○先生」「△△先生」と呼び合っている。無難なのであろう。ちなみに肩書きがよくわからないときにも「社長」か「先生」と呼んでおけばいいらしい。
# by xabon | 2005-05-13 18:45 | 日本語

母音

母音というのは,日本語をしゃべっていると「あ,い,う,え,お」の5つに決まってるじゃないか,といいたくなるのだが,琉球方言では3つしかないみたいだし,英語やフランス語ではもっとたくさんあったりする。
ラテン語アルファベットでは母音を表す文字が A, E, I, O, U(当時はVと書いていた訳だが) の5つで日本語とだいたい同じである。ただしラテン語では長母音と短母音の区別があったようである。日本語で「おじーさん」と「おじさん」では「じ」の母音を長く伸ばすか短く発音するかで違う単語になる,というようなことがラテン語でもあったということである。なぜラテン語の実例をあげないかというと具体例を知らないからである。なおYも母音を表すはずであるが,ギリシャから入ってきたもので,ラテン語本来の母音ではないということで数に入れてもらえない。スペイン語の母音も5つだ。
英語でも長母音と短母音は区別されるので「スィット(sit)」と「スィート(seat)」は違う単語である。フランス語では長母音と短母音の区別はない。韓国語にもない,と本に書いてあった。ドイツ語はどうだったかな。
英語の母音は10か11ある,と書いてある。英語の母音はいっぱいある割には,ドイツ語のÜみたいな母音(口の奥のほうで発音する母音と前の方で発音する母音の口の形の組み合わせで発音する母音,ものの本には「混成母音」と書いてある)がない。ドイツ語にはÜとÖがある。同じウムラウトがついていても,Äは混成母音でなく前方母音になるようだ。ドイツ語ではこのようにラテン語より母音が多いのでラテン語にない母音を表すのにウムラウト付きの文字を使うことになったのだろう。
フランス語では混成母音が3つか4つあるらしい。フランス語ではウムラウトは使わず,綴りで発音を区別する。ラテン語のUに当たる音は ou で,u と書くとドイツ語のÜに相当する母音,といった要領である。
してみると,ラテン語アルファベットというのは母音が5つ(以内)の言語の記述にはいいが,母音がもっとたくさんある言語の記述には本来あんまり適していないような気がする。

綴り字Eにアクセントがないとき,フランス語では小文字のeをひっくり返したような発音記号で表されるあいまい母音(日本語の「ウ」にちょっと近い)になるようだが,本にはこれも混成母音と書いてある。
英語には混成母音がない,と決め付けてしまったが,英語のあいまい母音Schwaも逆立ちしたeみたいな発音記号で書かれている(フランス語のあいまい母音とは同じではないような気がするんだが)。これは混成母音に入るんでしょうか?
# by xabon | 2005-05-12 20:38 | 発音

YあるいはÜ

ラテン語のアルファベットにはもともとはYとZはなかったそうである。どちらもギリシャ語の音を表すのに,あとで付け加えられた文字である。

Yはドイツ語のÜと同じ音だったようだ。舌を「イ」と発音するときの位置のまま口唇を「ウ」と発音するときのように丸めて発音する,という母音である。フランス語にも同じような母音があるが日本語にはこんなややこしい母音はなく英語にもないので,英語から外国語の勉強を始めた日本語話者としては「なんでこんな発音をしなきゃいけないの」と思ってしまう。同じ人間が話す言語なのに,なんでこんなに発音が違うんですかね?

ドイツ語でYはイプシロンと読む,と書いたのは,マンガの「エロイカより愛をこめて」で少佐の部下が「イプシロン」と呼ばれていたからであるが,別の本では「ウプシロン」とかかれているものもある。要するにドイツ語でもYはÜと同じ,イとウの間みたいな音を表しているので日本語で「イ」と書かれたり「ウ」と書かれたりするけれどもどっちとも微妙に違う音なのであった。

アメリカ人はこの音をちゃんと発音できるんですかね?
# by xabon | 2005-05-12 06:33 | 発音

無声音と有声音

日本語の50音で考えていると,「か行」と「が行」,「さ行」と「ざ行」,という風に,無声音に対して有声音はそれと異なる音として認識されている。無声音があるものに対してはそれに対する濁音も日本語の発音として存在する。たとえば「たちつてと」があるのに「だぢづでど」は日本語の中では用いない,ということはない。
「は行」と「ば行」と「ぱ行」の関係は,「ぱ行」が無声音,「ば行」が有声音で,「は行」は本来無関係らしいが。
そうして日本語では「さる」と「ざる」は違う言葉,という風に認識されるようになっている。「はけ」に毛があり「はげ」に毛がなし,というフレーズは無声音と有声音が別の音と認識されるからこそ意味があるわけである。
英語も知る限りではある単語にpが使われているところにbが使われると違う単語になってしまう,ということで無声音と有声音は違う音として扱われるようだ。それに無声音が英語の音としてあればそれに対する有声音も英語の発音として存在しているように思われる。違っていたらごめんなさい。
その点,前にも書いたが韓国語は違うんだそうである。kとかtとかいう音は語中になると自然に有声音になってg,dとして発音されるが無声音と有声音が違う音として認識されておらず,文字で書くときも同じ字を用いて表される。無声音と有声音の対立がない,というのだそうだが,要するに「はけ」という言葉と「ばけ」という言葉があったとしてもどちらも同じ言葉としてしか認識されないというわけである。日本語話者としては不思議な気がするが,韓国語話者からみると日本語の方が不思議なのだろう。
韓国語には[s](サスセソ)の音はあるのに,その濁音にあたる[z](ザズゼゾ)はないというのも不思議だ。日本語の「ザズゼゾ」は「ジャジュジェジョ」を当てるそうな。かくしてこの国の総理大臣は韓国にいくと「コイジュミ」である。日本人はLとRをほとんど聞き分けることができないが,韓国人はZとJを聞き分けられないのだろうか,それとも違っていることはわかるけれども同じ音として認識している(そういうことってあるのだろうか?)のだろうか?
スペイン語でもFはあるのにVはなかったり,[θ]の音はあるのにその有声音がなかったりするし。スペイン人は[b]と[v]を聞き分けることはできるのだろうか?
ほかの言語には,無声音と有声音をちゃんと区別して発音しているのに,文字では区別しないというケースもあるらしい。そういえば昔の日本語にも,濁点をつけなくても濁音として読む,ということがあったような気がする。
# by xabon | 2005-05-11 20:49 | 文法

縮約

英語では do not が don't,are not が aren't,I would や I had が I'd などと縮約されるが,もっぱら会話の場合に使われるもののようで,公的な文書では縮約形は使わないことになっているようだ。
初めてフランス語の文書(何かの論文でした)を見たときに ce n'est pas ... などという形がたくさん出てきて,「むむ,英語と違う」,というのが第一印象。
しかし必要に迫られたとはいえ,語彙も文法もなにも知らずにフランス語の文献を読もうとしたのであるから無茶苦茶である。a が avoir の直説法三人称現在形であることも知らず,フランス語の冠詞だろうか,などと思ったりしたような気がする。
フランス語の ' で語をつなぐ形(エリズィオン)は正式な書式なのであった。Je ai は必ず J'ai と書かなければならず,Je ai と書くほうが間違いなのですね。これはフランス語で母音が続くのが嫌われる,という特徴によるものらしいのでフランス語以外にはあまりないことかもしれない。少なくともドイツ語やスペイン語では ' でつながった語というのはみた記憶がないが勉強不足なので断言できないのが悲しい。

フランス語には前置詞と冠詞の縮約形というのもある。à + le が au になったりするものである。(前にも書いたが,Lはどこに消えたのだろう? Uはどこから出てきたんだろう?) こういうのも英語にはなかった。ドイツ語にはそういえば似たようなことがあったような気がする。スペイン語でも a + el で al になったりするようだ。
同じヨーロッパの言語でもいろいろ違うものだ。違うから別の言語として勉強しないといけない訳だが。
# by xabon | 2005-05-11 06:33 | 文法

H

フランス語でHは発音しないという話はかねてより聞き及んでいたが,スペイン語やイタリア語でもHは読まないということは不覚にも最近まで知らなかった。いずれもラテン語由来の言語なので,「なるほど,ラテン語でHを発音しなかったのでそこから分かれた言語でもHを読まないのだな」と一人合点したら,ラテン語ではHは読む(日本語と同じように「ハヒフヘホ」で読めばいいらしい)のだそうだ。 ??? 書かれているものによれば,ラテン語ではHは読むけれども,弱い音だったのでフランス語などに分かれていく間に消えてしまったとか。フランス語,スペイン語,と言う風に分かれてしまってからの変化ならば,ある言語では消えてもある言語では残っている,という現象があってもいいように思うので,実際にはラテン語が変化した言語(俗ラテン語というようだが)の段階でHが消えて,そこからいくつもの言語に枝分かれした,ということであろう。読まないなら書かなきゃいいのに,と思うのが素人であるが,そこはやはり読まないとHがつくのかつかないのか,当事者も段々わからなくなってくるようである。
英語のhaveにあたる動詞はラテン語でhabereである。スペイン語では持つという意味はtenerにあげてしまってhaberというのは完了を表す助動詞の役割だけになっているようだがhabeoに由来しているようだ。フランス語ではavoirでHがなくなっている(bもvになっている,これは英語と一緒)。ついでにドイツ語ではhabenですね。ほかの言語については調べていません。

フランス語では hotel だろうが holoscope だろうが,Hはとにかく読まないのだが,英語は honor や honest では読まないのに,hotel や holoscope では読んだりする,この不徹底さは何故? (前者はフランスからの外来語で,後者はラテン語から直輸入したのだろうか?)
# by xabon | 2005-05-10 22:33 | 綴り

YとJの関係

Jというのは前に出てきたようにIから分かれた新興勢力で,イタリアでは「イルンゴ」とかいうとってつけたような名前で外来語にしか使われることがないようだ。
もともとは「や行」の子音(半母音)を表記するための文字だったので,ドイツ語でJapanと書いて「ヤーパン」と読むのはその通りの読み方である。
英語では「ジャジジュジェジョ」の音を表すのに使われている。英語ではJapanはいうまでもなく「ジャパン」と読む。どこで「や行」が「じゃ行」に変わったのか。
フランス語でも「じゃ行」である。日本はJaponで「ジャポン」。しかし英語の「ジャ」が上の歯の裏側に舌がくっつく「硬い」ジャの音なのに対して,フランス語は舌が歯の裏に触らない柔らかいジャだそうだ。日本のジャは英語と同じで普通舌が歯の裏に触るようだ。日本語はこの際あっちに置いておくとして,英語とフランス語,Jがジャ行でもまた微妙に違う。
これがスペインに行くとまたJaponは「ハポン」である。えー,どうしてJが「ハ行」になるのだろう。なお,日本語の「ハ行」と違って,スペインの「ハ行」はのどの奥から強く息を出して発する音だそうだ。
Je t'aime. jeは「私は」で,英語ではI,ドイツ語ではichにあたり,「私は」を表すのに英独では本家のIを使い,フランスでは分家のJを使っているのだなあということがわかる。Iは置いといてJとYの話であるが,スペイン語の「私は」はYoなのである。しかしスペイン語で Je t'aime.にあたる文が何なのかは知らない。スペインに行くまでに覚えておかなくては。そんないつになるかわからないことはどうでもいいんだが,スペイン語のYoはそのまま(日本の)ローマ字読みで「ヨー」と読んでいいようであるが「ジョー」みないな発音になることもある。ジョーならJoと書いてほしいものだ。いや,スペインではJoと書いたら「ホー」になってしまうし。(サッカーの元日本代表の城選手がスペインにいったときには「ホー」と呼ばれていたんだろうか?) ちんぷんかんぷんである。
Yは英語でこそワイという一人前の名前だが,ドイツ語では「イプシロン」,フランス語では「イグレック」,スペインでも「イグリエガ」(仏・西はどっちも「ギリシャ語のI」という意味らしい)でいかにもとってつけたような名前である。IもJもそもそもIで,Yもギリシャ語のIだからどっかで通じ合っているっていうことかなあ。
# by xabon | 2005-05-10 20:23 | 綴り

L

ウェールズ語でなくても,Lは難しい字である。
まず、いつもいわれることであるが、日本人にはLとRはどちらもラ行の子音のように聞こえて区別が難しい。子供の頃から聞き分けのトレーニングができてないと、大人になってからいくらやっても聞き分けるのは難しいらしい。日本語のラ行はLに相当するかRに相当するか、というのも、どっちとも違うとか、場合によってLのこととRのことがあるとか書いてあるがよく判らない。英語だとwaterが実際に発音するとワーラーになる(フラップ現象)が、このときの「ラー」というのが日本語のラ行の音に近いという話もあるようだ。Lは上の前歯と歯茎の間くらいのところに舌先をくっつけてそれを離さずに出す音、Rは口蓋を舌で弾いて出す音というのが基本的に違うらしい。発音の区別はある程度できても、聞き分けは難しい。
さて、英語のLには、明るいLと暗いLがあるということだ。明るいLというのはいわゆる「ラ行の子音」のように聞こえる音で、landとかlooseとかいうときのLの音である。暗いLの方は語末に出てくるLで、peopleとかschoolなどの単語のLがこれに相当する。「ピープル」「スクール」というより「ピーポー」「スクーゥ」と書いた方が実際の発音に近く、「オ」とか「ウ」に近い音である。「ウ」に近いならUと書いてくれればそう読むのに。でも英語のネイティブスピーカーには明るいLも暗いLもLと認識されるんだそうである。オランダ語では英語同様暗いLがあるのだそうだ。フランス語は語末でもLは暗くならないらしい。他の言語では暗いLと明るいLがあるのかどうか判らない。
フランス語には-ilという綴りがある。Soreilなどがそれで「ソレイユ」というような発音になる。要するに日本語のヤ行の子音のような発音になり、ラ行に近い子音ではなくなってしまう。何でだろう?
またフランス語ではanimalなど-alで終わる単語の複数形がanimauxと-auxになる。xは複数形の語尾で話はわかるがLがUに変化している。他にもa leというような前置詞と冠詞が縮約されて(alではなく)auとなったりするので、フランス語でも暗いLはないとはいうが、LとUはなにか関係があるのだろうと思っているがよく判らない。
スペインにいくとLLという綴りがある。「リャリュリョ」といった感じの発音の子音に相当する、と書いてあることもあるし、「ジャジュジョ」に近いと書いてあることもある。スペインではG, Jがジャジュジョにならないのでその代わりなのかもしれないが、「リャリュリョ」と「ジャジュジョ」とどう関係があるのだろうか。「リャリュリョ」ならラ行に近いから少しは判るような気もするが所詮素人にはわからないのかもしれない。「リャリュリョ」に無理矢理濁音をつけて発音すると「ジャジュジョ」みたいな音になるのかなあ、そんな気もしないでもないがよくわからない。パエリヤのリヤのところはこれだ。リヤはジャにもなるから「パエジャ」も同じである。今のスペインではこっちのほうが実際の発音に近いかもしれない、と何かに書いてあった。これはLの発音の舌先をくっつける位置がもっと後ろに下がるのだとか。イタリア語ではgl-という綴りが「リャ行」に相当する。ポルトガル語ではlhで表記するようだ。
そういう訳でLは「日本語のラリルレロみたいなを表す」などと思っていると全然違ったりするので私にとってLは深い謎である。
# by xabon | 2005-05-09 20:43 | 綴り

世界で一番長い駅名のこと

よく雑学の本にでている世界で一番長い名前の駅。Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllandysiliogogogoch(写し間違いでなければ)という名前だそうで,Lが4つもつながっているところなんか,どう発音するのかさっぱりわからないが,そもそも頭のLが2つのところからわからないのである。
llで始まる単語は英語にないのでどうも違和感がある。この駅は日本でいうところの英国にあるが英語の本元イングランドではなく,ケルト語系の言語が残るウェールズにあるので,この駅名もウェールズ語だそうだ。

「おじさん,おじさんところの寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚水行末雲行末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路ぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助がLlanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllandysiliogogogochにいくっていっているよ。」「なに,うちの寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚水行末雲行末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路ぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助がLlanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllandysiliogogogochにいくだって,そんな訳のわけのわからねえ名前の所になんか行かせられるか,寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚水行末雲行末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路ぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助を呼んで来い,説教してLlanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllandysiliogogogochにいくのを諦めさせてやる,おい寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚水行末雲行末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路ぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助は来たか?」
「へえ,いまLlanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllandysiliogogogochから戻ってきたところです」

あんまり長い名前なので普段はLlanfair P.G.と略されているらしい。それはそれでいいのだが括弧して日本語読みが書いてあるところが問題である。スランフェアPG。スランフェアだって?
Llanfairがスランフェアということは語頭のLが「ス」と読まれるのだろうか? どうしてLがスになるのだろうか? ウェールズ語は謎である。
# by xabon | 2005-05-08 20:03 | 綴り

冠詞についての疑問

英語で a とか the とかいうやつです。a は不定冠詞,the は定冠詞で,どういうときに the がつくとかつかないとか,英作文では常に悩まされたものだ。日本語には冠詞という概念が無いので日本人には冠詞を正しく使うのは難しい。そんなことはない,自分は常に適切に冠詞を使っている,という人がいたらごめんなさい。
英語では不定冠詞は単数のものにしかつかないのでそういうものだと思っていると,ドイツ語では複数のものにも不定冠詞がついたので変だなあと思った記憶があるが,フランス語でもスペイン語でも複数のものにも不定冠詞はつくのであって,違っているのは英語の方だったらしい。
ドイツ語やスペイン語では定冠詞・不定冠詞どまりだが,フランス語になると数えられない不定のものにつく部分冠詞とか,否定文には否定冠詞とかいうものまで出てくるので,勘弁してください,といいたくなる(訂正。ドイツ語にも否定冠詞がありました。申し訳ございません)。ドイツ語では冠詞のくっつく名詞の格や性で冠詞の形が変わるので覚え切れなかったし。フランス語では性別と単複による変化はあるが格による変化はないのでその点ではまだましである。
英語では「私は日本人です」と言いたいときには I am a Japanese. と冠詞をつけないといけないが,フランス語では Je suis Japonais(女性なら Japonaisa). と,補語には冠詞がつかない。ドイツ語やスペイン語でもこういう場合には冠詞はつかないようで,同じ冠詞のある言語でも冠詞の使い方は微妙に違ったりするので,冠詞というものに馴染みのない国の住人としてはますます混乱するのであった。
さて,ヨーロッパの言葉にはみな冠詞があるのかと思うと,フランス語やスペイン語のおおもとであるラテン語には冠詞はないのだそうである。いったいいつ冠詞というものが成立したのだろう? ないままにしておいてくれれば冠詞の使い方でこんなに苦労しなくて済んだのになあ。ロシア語にも冠詞はないそうである。ロシア語の勉強に乗り換えようか。ラテン語と系統が違うドイツ語・英語にも冠詞があるが,それぞれ別個に冠詞が成立したのか,それとも相互に影響しあって冠詞ができたのか,その辺の事情もわからない。
# by xabon | 2005-05-08 08:19 | 文法

Q

Qは英語でもフランス語でも、Qで始まる単語は少なく、知る限りのヨーロッパの言語でUとセットで使われている。単独では使われない文字のようだ。英語では[kw]、ラテン語系の言語では[k]、ドイツ語では[kv]の音を表す。なぜわざわざこういう綴りが使われるのか、きっと理由があると思うのだがどうしてだろう。フランス語などではQUは英語風にクゥと発音するのではなくクと発音するのであるが、たぶんわざわざCとかKとかいう文字を使わずQUという綴りを使うくらいなので本来は[kw]のような音を表すための綴りなのだと思う。いくつかの本によれば,やはりラテン語では[kw]の子音だったと書いてある。日本語にも、昔「クヮ行」の発音があったのに、いつしか「カ行」化してしまったようだ。日本語はともかく、ラテン語で[kw]を表すのには、Kはラテン語でほとんど使われずWはまだなかった文字なのでKWとは書けず、CV(当時は半母音の[w]も母音の[u]もVで表していたので)と書くと[ku]と区別できない、というようなことでQUの綴りを当てたのではないかと思われるが、ギリシャ文字にはQはない。Qは特殊なフェニキア文字に由来するとのことで、もともとは[o][u]の前で[k]の発音を表すのに用いられた字だがその後は90の数字を表すことにのみ用いられた字であったそうだ。古代ローマではCの代わりにQUの方が好んで用いられたと書かれているものがあったが何に書いてあったんだったか思い出せない。こういう書き方だと[kw]の発音とは関係ないみたいに思えるがどうなんでしょう?
フランス語では疑問詞やら関係代名詞やら接続詞にQUEという単語がよく使われるのでQは結構な頻度で文中に登場するという印象がある。数詞でもquatre(4)、quatrose(14)、quins(15)など、Qが使われている。他の字と比べてどの程度多いのかは知らない。英語では登場頻度の低い文字で、シャーロックホームズによれば26文字中、23位の使用頻度とされている。
カタールやイラクといったアラブの国の名前にはQATAR,IRAQといった風にUと組み合わせられることなしにQが出てくる。なぜCATARとかIRAKとかいう風にCやKを使わないのかは不明。
中国語のローマ字表記(ピンインというのだろうか)でもQが使われるが,どういう音に対応しているのかは知らない。中国語までは手が回らないのが実情です。
# by xabon | 2005-05-08 05:30 | 綴り

月の名前 フランス語

書かないと綴りを覚えないのでノート代わりにここに書いておこう。

janvier février mars avril mai juin juillet août septembre octobre novembre décembre

なお,4月がラテン語の「開く」に由来するというのは一つの説らしくて,「はじめてのラテン語」では由来不明としている。

WINDOWS XPでは入力言語をいろいろ選択できるようになっているがフランス語に設定するとキーボードの文字配列が英語の場合とちょっと変わる。
AとQが入れ替わる。
WとZが入れ替わる。
,とMが入れ替わる。
上段の数字キー1234567890がそれぞれ&é"'(-èçàなどと変わる。数字を入力するにはいちいちシフトキーを使わないといけない。
フランスのコンピューターのキーボードもこうなっているんでしょうか?

少しずつ英語と違っているので自分で書けといわれると正しく綴れるかどうか自信はない(とくにアクサン記号があやしい)が書いてあるものを読む分には何月のことか間違えることはなさそうだ。しかしAugustがaoûtになるところだけは教えられないと自力では気がつきそうにない。
この間決まったローマ法王の名前もBenedict (ドイツ人だからBenediktか)がフランス語ではBenoîtになるようだし,外国の固有名詞を自国語で表記するのは難しいものだ。
「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」
# by xabon | 2005-05-07 15:42 | フランス語

B

Bという文字はたいがい「バビブベボ」の子音を表す音なのでCとかJみたいに「この言語ではこの文字は...の発音を表すんだな」とか「後ろに...の字がくっついてるから...と読むんだな」などということをあまり考えなくて済むが,英語には時々黙字のBがでてくる(doubtなど)。
黙字というのはやっかいなもので,読まないならどうして綴りのなかに入れてあるのか,と思うが「昔は発音していた」とか「語源になったラテン語の綴りにはいっていたから後から加えた」とか,それなりの理由があるらしい。doubtのBに関してはなぜ読まれないのかは知らないが。
ドイツ語では語末のBは[p]と発音する,と習ったような気がする。スペイン語では語頭のBは唇を閉じてから発音する破裂音だが語中のBは上下の唇を完全には閉じないでその間に息を通す摩擦音だそうなので,厳密には読むときはいつでも「バビブベボ」の子音というわけではないようだ。
韓国語では子音の有声・無声の対立がなく,[ᄇ]の字母で[p]または[b]を表し,語頭では無声の[p],語中では有声の[b]になるとか。釜山のことがローマ字でBUSANと書かれていても,「プサン」と読まないといけないのである。
(韓国語のローマ字表記についても日本語の場合と同じく,実際の発音と表記の間にギャップがあるというような問題があるみたいである。ウィキペディアによる。)
# by xabon | 2005-05-07 07:26 | 綴り

日本語の母音

高校の課題図書で「古代国語の音韻について」という本を読まされたことがある。読まされた,と書くといかにもいやいや読んだというイメージだが,これが実に面白かった。
元の本がどっかにいってしまったのでうろ覚えだが,日本のいわゆる標準語の母音は「あいうえお」の5つとされているが,上代特殊仮名遣いの研究から昔は8つだった,という説である。それは万葉集などでの万葉仮名でおなじ「こ」の文字を表すのに使われる漢字のグループが2つに分けられ,ある単語に使われている「こ」を表すのにはそのうちの一方しか使われない,ということに気づいた人がいて,区別されるのは発音が違っていたからだろう,と考えたことによる。これには異論もあるようだが,残念ながら文字の書き分けは後世に伝わっても発音は伝わらないので確認はできず,信じる人は信じているが,信じていない人は信じていないようである。

ところで今は「あいうえお」の5つの母音があることになっているが,実際には「う」は一つの母音じゃないんだそうだ。ハングルには「う」に聞こえる母音の表記が2つあって,一つは口唇を丸めて発音する[ᅮ],もう一つは唇を引いて発音する[ᅳ]で,両者がどう違うか詳しくしりたい場合には東京外語大のTUFS言語モジュールの朝鮮語のページhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/ko/index.htmlで確認していただきたい。
日本語では普通は口唇を丸めだろうとて発音する「う」が使われているが,「す」を発音するときには唇が丸まらないので違う母音になるようだ。これがハングルの[ᅳ]に一致するかどうかはよくわからないが,ハングルで日本語の「す」を表記するときはサ行の子音を表す[ㅅ] に[ᅳ]を([ᅮ]でなく)組み合わせて表記するようである。「うさぎ」の「う」を発音しているとき,また「すすき」の「す」を発音しているときの自分の唇の形を確認してください。「つなみ」の「つ」のときも普通唇を丸めないようだ。そういうわけでこれらは正確には[u]ではなくてmをひっくりかえしたような発音記号で表示することになっているらしい。
そう思って「う段」の音を含む単語を発音してみると,「くま」の「く」を発音するときにも唇は丸まらないなあ。これは自分だけだろうか? 少なくとも「うま」に単純に子音のkをくっつけたような発音ではないようだ。
日本語の発音というのは,無意識にやっているので気づかないが日本人が思っているよりはややこしいようだ。
# by xabon | 2005-05-06 20:06 | 日本語

月の名前

曜日の名前がくれば月の名前も調べたくなるのが人情というものである。
英語ではJanuary, Feburary, March, April, May, June, July, August, September,October, November, Decemberというやつである。いにしえの日本では睦月・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・長月・神無月・霜月・師走という情緒ある月の名前があったがいまではすっかり使われなくなっている。かくいう自分も睦月から皐月までは覚えていたが6月がわからない。水無月だといわれれば、なるほど、と思うが。文月・長月・霜月などは、ああ、そういう名前だったの、というくらいのものである。葉月は名前は知っているが何月のことか知らなかった。神無月も、こんなに有名でありながら9月のことかと思っていた。さすがに師走が12月なのは覚えていたが。ああ情けない。それはともかくとして、西欧の月の名前である。まずは後ろの4つ、「何とかバー」という、とってつけたような似た名前が並んでいる。septem-は7を表す接頭詞(フランス語ではまさに7をseptといいますね)、Octo-というのは、蛸がoctopusでocto-が8、pusが足というくらいで、8を意味する接頭詞、以下、novem-が9、decem-が10なので、本来はそれぞれ第7月、第8月、第9月、第10月、という名前だったはずであるが実際には2ヶ月づつずれている。中学校の英語の教科書に、それは7月にシーザーが、8月にアウグストゥスが、自分の名前をつけた月を割り込ませたのでずれた、と書いてあったのでずーっと信じていたらどうも違うらしい。教科書には時々うそが書いてあるので気をつけよう。別の説明によれば、古代ローマでは1年の始まりは3月であったとそうだ。英語でいうMarsが昔は1月だった、というべきか。するとSeptemberは確かに7番目の月である。じゃあ、シーザーやアウグストゥスのしたことは何かというと、「5番目の月」をJuly、「6番目の月」をAugustという名前に変えさせた、ということのようだ。で、昔の暦では冬場は無視されていたようで、まともな月としての名前をつけてもらっていなかったということらしい。JanuaryとFeburaryという名前をつけてもらったときにこれらの月が11番目、12番目の月として命名されたのか、それとも新たな1月、2月として命名されたのかはちょっと調べた限りでははっきりしなかった。英語の教科書にはJanusは前を向く顔と後ろ向きの顔、2つある神なので、去年と今年を見つめる、1月にふさわしい名前だなんてことが書いてあったが本当かどうか知れたものではない。しかしJanusは物事の始まりを司る神だから1年の最初の月の名前に当てられた、とウィキペディアにも書いてあるから、名前がついたときに新しく1番目、2番目の月として定めたのかもしれない。3月を年の始まりとするのは春から1年が始まるという考え方で冬を無視するのは農業の役に立たないからであったろう。それがその冬を1年の始まりと変えたのは、1年で一番日の短い冬至付近を始まりとして、そこからだんだんと日が長くなっていく、という風にしたものと思われる。
http://homepage3.nifty.com/kabaddi/1011.htmによると2月は「浄み」をあらわす言葉からつけられ、3月は軍神Marsに由来する(曜日にもMarsの名前があったなあ。一人であっちもこっちも出てくるのはMarsだけである)。
4月はラテン語の開くを意味するapriに由来するんだそうだ。フランス語にouvrir(開く)という動詞があるなあ。多分語源は同じだと思う。ちなみにフランス語で4月はavril。きっと3月は農作業の準備のための月で、4月に畑開きをしたんじゃないかと思う、勝手な想像ですが。5月はローマの女神Mainから、6月は同じく女神Junoからだそうだ。

追加:講談社現代新書の「はじめてのラテン語」によると,Januaryが1月になったのは名前がついたより後で,1月になった理由は軍事上の問題と書かれていた。これ以上のことを知れたければ専門的な文献にあたるしかあるまい。
# by xabon | 2005-05-06 18:56 | 英語

曜日の名前

日本語で日月火水木金土、英語ではSunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturdayという、曜日の名前のこと。
ドイツ語ではSontag, Montag, Dienstag, Mittwoch, Donnerstag, Freitag, Samstagとなるようだ(土曜日がSamstagになるのは南ドイツで、北部ではSonnabend)。
昔ドイツ語を習ったとき、各曜日の名前を調べて、日・月・火・木・金を独和辞典で見つけ、これらは英語に似ていると思ったが、水曜日を見つけるまでにしばらく時間がかかった。土曜日についてはどうだったか記憶にない。
一週間が日曜日から始まるのか月曜日から始まるのかはよくわからないが、ドイツでは水曜日がMittwoch=週の真ん中、という名前がついているくらいなので日曜日から始まるという認識なのだろう。(しかし何でドイツ人は水曜だけ週の真ん中などという味も素っ気もない名前にしたんだろう?) 日曜日は太陽の日、月曜日はお月様の日という名前であるのは書かずもがな。英語のほかの曜日の名前は北欧神話の神様に由来しているとのことである。火曜日はTiu(ティウ、あるいはテュールともいう。こっちの名前には聞き覚えがあるような気がする。ウィキペディアによる)という軍神の名前から。WednesdayはWodenという北欧神話の主神の名前からきている(この由来のことは改めて調べなくても知っていたぞ)。ThursdayはThorという神の名前から(シャーロックホームズの短編にソア橋というのがあるがこの神の名前をつけた橋だったに違いない)。雷などを司る神だということでthunderという単語とも関連するのではないかと思ったら確かにそう書いてある(http://forum.nifty.com/ffortune/fortune/runes/myth.htm)。FridayはFriggという女神に由来するという説とFreyjaという女神に由来するという説があるようだ。どちらも愛の神で混同されやすいそうだ。Saturdayはローマの農耕の神Saturnusサターンから。どうしてこれだけ北欧の神の名前を使わなかったのだろう? ドイツ語のSamtagはフランス語での土曜日Samediと同じで安息日のSabatoに由来しているそうだ。
さてそのフランス語では日曜日がdimanche、月曜日がlundi, 以下、mardi, mercredi, jeudi, vendredi, samedi,となっている。日曜日は「主の日」。多少綴りは違うが、スペイン語やイタリア語といった同じラテン語由来の言語でも同じ。英語やドイツ語と違うのは宗教の違いでしょうか? 一方、月曜日は英語などと同じ「月の日」のようだ。mardiはローマ神話の軍神Marsから。英語でも火曜日に軍神の名前が使われているのは、曜日というものがイギリスに伝わったときに火曜日は軍神の名前が使われているというのも一緒に伝わり、自分たちのところの神の名前を当てたということのようだ。mercrediはローマの商業の神Mercriusから。jeudiは主神Jupiterで、英語の主神の名前が水曜日に当てられているのとはちょっとずれている。なぜだろう。vendrediは美の女神Venusに由来するそうだ。ロマンス諸語はみんなこの通りかと思ったらポルトガル語は日曜日が「主の日」、土曜日が「安息日」に由来する名前なのは同じだがほかは単なる順番で月曜日が「週の第2日」、以下「第3日」…と続くだけである。これを初めてみたのはNHKラジオポルトガル語講座のテキストであったが、似たような言葉を使っていても、やっぱり国により(言語により?)ちょっとづつ違うもんだなあ、と思ったものである。
(http://www.rinc.or.jp/~kurata/youbi.html#section1を参照した。いろんな国の曜日の名前とか、日本語の曜日の名前と惑星の名前と五行の関係について詳しい。中国では日月火水木金土というのは使わないんですね。)
# by xabon | 2005-05-06 18:01 | その他

孤立語 屈折語 膠着語

このほかに「抱合語」というのもあるのだそうだが,昔習ったのがこの3つだったので抱合語は省略。
高校の授業のレベルでは,「孤立語」は語形が変化せず,単語を並べる順番で主語とか目的語とか述語とかを区別する言語で代表は中国語。「屈折語」は単語が I, my, meのように変化(屈折)して「私が」「私の」「私を」といった意味の区別をするもので,ラテン語などがこれに当たる。「膠着語」は単語に「が」「の」「を」などの助詞をくっつけることで意味の区別をするもので,日本語はこれに当たる,と習ったのでそんな風に理解していたが,改めてウィキペディアやはてなダイアリーで調べてみるとこれはちょっと単純化しすぎのようである。詳しい解説はこれらのウェブページを参照されたし(正確な解説なのかどうかは私のレベルではよくわからないが,私の解説よりはちゃんとした解説でしょう)。
授業の際には「英語は屈折語である」と教えられたのであるが,ラテン語などに比べると英語はずいぶん名詞や代名詞の格変化や動詞の人称変化が少なくなって孤立語の特徴をずいぶん持つようになっているようだ。これはブリテン島にフランスやらスカンジナビアやらいろんなところから侵入者が多々入り込んだことが原因と書かれている。とくに,英語と系統の近いゲルマン語系統の言語を使う人たちとコミュニケーションをとる際に言語によって少しずつ違う語尾変化で意味の違いのやりとりをしようとするとうまくいかないために語尾変化が消失したという。
なるほど,英語というのは異民族が交流接触したことで屈折が磨り減ったのだな,と思った。クレオール英語とかピジン英語とかいうのはさらに磨耗が進んだ形態なんではないだろうか。

さて,ある日のこと,中国のことについて「中華があって東夷・西戎・南蛮・北狄が周りにあったのではない,東夷・西戎・南蛮・北狄が混ざり合って中華になったのだ」という意味のことを書いてあるものに出くわした。これを読んだとき,中国語が孤立語であるわけがわかったような気がした。中国語というのは究極のピジン語なのではないだろうか。中国の方言というのがあるが実際にはまったく別の言語といってもいいほどちがっているらしい。違う言葉を話す東夷・西戎・南蛮・北狄の民族が真ん中に集まったとき,もともとは孤立語でなかった言語が磨り減って,孤立語の中国語になったのではないんだろうか,と。
日本語だって「わたし,これ,あげる,あなた」というような感じで助詞とか動詞の活用など使わないでたどたどしく単語を並べれば何とか意味は通じることも多いのである。
http://www.linelabo.com/bk/2003/bk0303a.htmの「読書録」というウェブページをみると『大航海』No.46(2003年4月、新書館)で石川九楊氏が中国語が孤立語化したプロセスについて考察しているらしい。参考になるかもしれないので一度読んでみたいものだ。
# by xabon | 2005-05-05 20:45 | その他

C

Cはそもそもは前に書いたように[g]の音を表す文字だったようだがラテン語では[k]の音を表すのに使われていたそうだ。Kという文字もあったのに,Kはほとんど使われなかったという。いまでもラテン語の末裔のロマンス諸語ではKという文字はめったに使われない。しかしC自体にも変化が及び,cにiやeが続くときには[k]ではない音で発音されるようになり,フランス語では[s]に,スペイン語では[θ]になっている。どこでどうしてこんな風に変わったのだろう? これも,本には変化したことは書いてあってもなぜ変化したかは書いてない。
CHという綴りでかかれるとまた発音が変わる。英語ではこの綴りは日本語の「たちつてと」の「ち」の子音で読まれることが多いようだ。フランス語では「シャシュショ」の子音。ドイツ語だとのどの奥の方で音を出す「ク」か「ヒ」であったか。スペインでも「チ」のようだが,この国ではCHはちょっと前までは26文字のアルファベットのほかの独立した文字として扱われていたということである。
昔,小惑星のなかでいちばん大きい星が「ケレス」とかかれていたり「セレス」と書かれていたりして混乱したものだが,CeresのCを[k]とラテン語風に読むか,英語風に[s]と読むかの違いであったようだ。
# by xabon | 2005-05-05 09:14 | 綴り

W

WはダブリューでUが重なっているという,とってつけたような名前である。
VVならVが重なっているはずだが昔はUとVは同じ字だったのでダブルヴイでなくダブリューでもいいということか。イギリスにアルファベットがはいった初期には英語のアルファベットのなかにはuuという文字があったそうなのでこれがWに変わったのかもしれない。もとがuuならたしかにダブルヴイではなくダブルユーだ。しかしWという文字ができたのはイギリスではなくフランスだ,となにかに書いてあったような。北欧で使われている[w]の音を表記するのに考案された文字だとか。
フランスではWはドウベルヴェ,Vが重なっているとみなされているらしい。Wはラテン語になかったのでフランス語やスペイン語など,ラテン語由来の言語にはWの文字はあまりでてこない。Wがはいっているのは外来語だそうだ。
# by xabon | 2005-05-05 08:30 | 綴り

[θ]

[v]は日本語で無理やり「ヴ」と書くこともできるが,英語でthの綴りで書かれる[θ]とかその有声化された音(冠詞 the の子音のことです)はカナでは表記することが不可能である(幼稚園のころ習っていた英語のテキストには[s]の音にはカタカナの「サシスセソ」を当て,thの方にはひらがなの「さしすせそ」を使うなどという努力で両者が違う音であることを表現しようとしていたものもあったが)。
しかし,なんでわざわざ舌を上下の前歯の間に挟んで摩擦音を発音しなくちゃならんのであろうか? 難しい発音である。thをちゃんと発音しようとするあまり,sまで[θ]と発音してしまったりするのである。ドイツ語やフランス語にはこんな子音はなく,日本人以外の人たちにも難しい発音らしい。スペイン語ではCやZと書かれているとこの音になるようだが,スペイン南部やラテンアメリカのスペイン語話者は[s]で発音するという。それを知ったとき,英語でいつも[s]と[θ]の違いに苦労させられている私としては少しコンプレックスが解消されたような気がしたものである。この発音,英語とスペイン語以外ではどこの言葉にあるのだろう?
# by xabon | 2005-05-05 08:10 | 発音

V

ラテン語ではV(母音[u]でないほう)はいまの英語でのVのような「上の前歯を下唇に当ててその間に息を通して出す摩擦音」(無理やりカナで書くと「ヴ」と書かれるやつ)ではなく,半母音[w]だったそうだ。
同じ「上の前歯を下唇に当ててその間に息を通して出す摩擦音」でも無声の[f]はあったようだが有声音の[v]はなかった,ということなのか,あったけれども[f]と[v]の間にあまり厳密な区別がなく書き分けられていなかったのかは調べた限りの本には書かれていなかった。
ドイツ語ではVはファウで[v]の音ではなく[f]の音を表すのに使われている。[v]の音にはWが当てられている。
ラテン語の末裔に当たる言葉では,フランス語にはれっきとした[v]の音があり,Vがその音を表すのに使われているがスペイン語には[v]の音がなくて,Vの字はBと同じである(このことを知ったとき,英語のリスニングでVとBの聞き取りに苦しむ私としては少しコンプレックスが解消された)。スペイン語に[f]はちゃんとあるのである。無声の子音があるとき,それに対応する有声の子音があるとは限らないのですね。日本語では清音・濁音の対立があるので,ほかの国の言葉もつい同じように考えてしまうが。それはともかく,Vの字がどこでどうやって半母音から[v]の音や[f]の音や,あろうことか[b]の音を表すように変わったのか,調べた限りでは説明がなかった。
# by xabon | 2005-05-05 05:01 | 綴り

CとG

CとGも親戚関係にあるという話も何かに書いてあったがさて何だったか。
何に書いてあったか確認できれば引用・参照文献として記載することにします。
(もしこれを読んで,「それは自分が著書に書いたものだ」とか「自分のHPに書いたぞ」とかいうのがあれば指摘してください。確かに当方が読んだものであれば引用・参照文献として明記します。しかし別の文献でみたということもありうるので,指摘されたもののすべてを引用・参照文献とするとは限りません。)

ギリシャ文字ではA(アルファ)B(ベータ)の次はΓ(ガンマ)である。ラテン文字でも3番目の文字C(Γの変形したもの,あるいはΓの異体字というようなものだったかもしれない)は,[g](日本語の「が行」の子音に相当する,と書いていいのかどうか)の音を表す文字だったとか。それが[k]の音を表すのに使われるようになり,[g]の音を表すのにはCから作ったGを当てたという。
# by xabon | 2005-05-04 19:48 | 綴り

古代ローマのABC

昔のラテン文字は今の英語のアルファベット26文字より3つ少なくて23文字だった。
さて,何がなかったでしょう。

答は,J, U,W

JとUは事情が似ている。
昔のラテン語では母音の[i](日本語の「い」と同じ音かどうかは定かでないが)と半母音の[j](日本語の「や行」の「子音」に当たる音ですね)を同じIの文字を使って表記しており,また母音の[u]と半母音の[w](「わ行」の「子音」に相当する)も区別しなかったそうである。なぜだろう。それを別々に表記するために作られた文字がJとUとのことである。
Wについては追い追いに。
# by xabon | 2005-05-04 19:03 | 綴り

ローマ字で書かれた日本語

ローマ字会とか,かなもじかい,とかあって,ローマ字だけで日本語を書いてあったり,かなだけで書いてあったりする文章を目にする機会がありますが,ローマ字だけでかかれた日本語というのは読みにくいですなあ。かなだけ,というのも結構読みにくいけれども。慣れればすらすら読めるんだろうか? しかし英語なんてローマ字だけで書かれていてもそれなりに読めるから,慣れの問題というのが大きいのかもしれない。しかし英語では同音異義語は日本語より少ないし綴りも大概違うから日本語とは若干事情が違うだろう。
ハングルも母音と子音を表す文字の組み合わせで言葉ができているからローマ字表記に近いものがあると思うんだが,韓国の人は読みにくいとは思っていないんでしょうねえ。(韓国語も漢語由来の単語が多くて同音異義語が多いみたいで,漢字を使わないと紛らわしいこともある,と何かに書いてあったような気もするが。)
# by xabon | 2005-05-04 18:49 | 日本語

ラテン文字のこと

ラテン文字というくらいなので,ラテン語を書くのに用いられた文字で,昔のローマ帝国で使われた文字なので「ローマ字」という,のだと思う。日本語の「あ」を「A」,「い」を「I」と書くのをローマ字といったりするが正確には「日本語のローマ字表記」ということだろう。

もともとはアルファベットの元になっているのは昔のフェニキア文字だそうだ。
これがギリシャに取り入れられてギリシャ語のアルファベットになったとのこと。
フェニキア文字は母音を表す文字がなく,すべて子音を表すための文字であったということだ。子音だけ書けばどう発音されるか決まるので母音を書く必要がなかったと書かれているものもあったがフェニキアの言葉については全く知らないのでどうしてそうなるのかは不明。いまのアラビア文字も子音しか表記しないシステムだというがアラビア語(文字)についても全然知らない。(昔,なにかの本に,アラビア文字で書くと,「タヌキ」も「タンク」も同じになってしまう,と書いてあったなあ。)
ギリシャでは,フェニキア文字のうち,ギリシャ語の子音を表すのに不必要な文字を母音の表記に用いることにしたということでAとかOとかいう字が母音を表すようになったらしい。
ラテン語はそのギリシャ語のアルファベットから文字を得て,自分たちの言葉を表記しやすいように変えて使うようになった,それが西欧を経て現在いろんな国で広く使われているローマ字の始まり,ということのようだ。
(速川和男 「英語の常識・非常識」講談社現代新書 による)
# by xabon | 2005-05-04 18:37 | 綴り

日本語のローマ字表記

細かいことをいうともっと分かれるのかもしれないが,日本語のローマ字表記の仕方は,大きく、ヘボン式と訓令式に分かれている。
訓令式、というのは名の如し、お国が「日本語をローマ字で表記する場合にはこの方式が望ましい」としているためであろう、最近の子供は学校ではこっちしか教えられないらしく、ヘボン式表記をみせると「習ったのと違う、みたことがない」という反応が返ってくるらしい。
(ちなみにうちの小学生は「3年で訓令式,4年でヘボン式を習った」とのこと)
A I U E O
KA KI KU KE KO
SA SI(SHI) SU SE SO
TA TI(CHI) TU(TSU) TE TO
NA NI NU NE NO
HA HI HU(FU) HE HO
MA MI MU ME MO
YA YU YO
RA RI RU RE RO
WA
GA GI GU GE GO
ZA ZI(JI) ZU ZE ZO
DA DE DO
BA BI BU BE BO
PA PI PU PE PO
N
二つ並んでいるところは前が訓令式、後ろ(括弧内)がヘボン式。拗音は省略した。
個人的にはヘボン式のほうが好みである。ただしパソコンのキーボード入力をしていると、「し」と打つのに二回キーを叩くだけで済む訓令式のほうが良いかもしれない。
まえにも書いたがこんなことを言った人がいる。「千葉、を訓令式で書くとtibaだろ。外国人はティバと読んじゃうよ。」確かに英語圏の人になら「chiba」の方が実際の音に近いかもしれない(母音はまた話が違うので、chibaをチャイバあるいはチャイベィと読まれないかどうかはわかりません)。フランスではchは「シュ」なのでchibaは「シバ」と読まれそうだ。ドイツ人は「ヒバ」と読むかもしれない。日本ではchiは「チ」という約束なんだ、と説明するのであればtiも「ティ」じゃなく「チ」と読むという約束なんだ、といえば済むことのような気もするので、ヘボン式でないといかん,という言い方をする人は視野が狭いんじゃないかなあと思ってしまうのだ。
それにgなどは、英語でも後ろに続く母音がa, u, oの場合はガ,グ,ゴのような発音になるが後ろがi, eのときは「ジ、ジェ」になることが多いし、日本語のフはFUと表記しても英語の[f]とは違う発音だったりするので、「英語に近いからヘボン式がよい」という論法には全面的には賛成できない。(むしろ、日本語のローマ字表記と英語は違うよ、と教えておかないと、大きくなってから英語をローマ字読みして、通じない、何でだろ、ということになるんじゃないか、などとも思うのである。)でも、同じタ行でも「タテト」と「チ」「ツ」では子音が違う、ということが明確なのでその点でヘボン式が優る、という論法なら確かにそうだと思います。しかし、「象」という単語の「ゾ」の発音と「インド象」の場合の「ゾ」の発音が違うというのは日本人は指摘されないとなかなか気づかないなあ。ヘボン式でも区別していない。(前者が[dz]の子音で、舌先が上の歯茎にくっつく。後者は[z]で、舌は歯茎にくっつかないのだそうだ。いわれて自分で発音してみると確かにそのようだ。)

TSUNAMI
外国人は「ツナミ」の「ツ」の発音が苦手だというが、この「外国人」もどこの外国人のことだか確かめる必要がある。日本では外国人というと、みんな英語をしゃべると思っている節がある。ついでに韓国人や中国人は外国人に含まれると思っていない節もある。英語ではtで終わる単語の複数形(catsなど)とか所有形くらいしか「ツ」は出てきませんかね? 語頭には「ツ」は出てこないようだから確かに「TSUNAMI」は発音しにくいかもしれない。フランス語にも「ツ」は普通でてこないようだからフランス人も苦手かもしれない。ドイツ語ではZが日本語の「ツ」に近い子音でZで始まる単語もあるからドイツ人は「ZUNAMI」あるいは「TZUNAMI」とでも書けば「ツナミ」に近い発音をしてくれるのではないかと思うのだがどうなんだろう。それともドイツ人も「ツナミ」の発音が苦手なんだろうか? イタリア人はどうなんだろう。
日本で、外国人、といったときにはどういう人たちを指して外国人といっているのか、よく注意しましょう。
# by xabon | 2005-05-04 07:36 | 日本語

アルファベットのこと

アルファベットは,広い意味ではカタカナ・ひらがなとかハングルとかも含まれるようだし,ヨーロッパ言語を表記するのに使われるものにもギリシャ文字とかキリル文字とかいうものもあるが,ここではもっぱらラテン文字のことを取り上げる。普通に英語などで使われている,ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ というやつである。言語によってはこれにいくつか,記号つき文字が加わったりするようであるが通常はこの26文字が用いられる(知っている言語の範囲内に限る。違ってたらごめんなさい)。

ところでこれも知っている言語の範囲内であるが,A はたいてい「ア」「アー」と読まれるのであって,これをわざわざ「エイ」などと二重母音で読むのは英語だけのようだ。なんでだろう?
# by xabon | 2005-05-04 07:11 | 綴り

このブログをはじめるきっかけについて

ことの始まりは日本語のローマ字表記のことであった。
データベースに入力する人名のローマ字表記が入力者によってまちまちなのだ。
たとえば,「巨人」を kyojin と入力するか, kyozin と入力するのか。大雑把にいうと「ヘボン式」と「訓令式」の違いなんだが,そのほか,長音をどう表記するのか,「太田」は ota なのか ōta (普通,キーボード入力してこんな長音記号つきの字を一々入力する人は見たことがないけど)なのか oota なのか ohta なのか,など,ローマ字表記の仕方が人によりばらばらなため,ローマ字で入力された人名ではデータベースの検索が成立しないということがあったのである。ということで「ヘボン式」か「訓令式」かどちらかに統一しましょう,ということになったのだが,どっちにするかというときに「ヘボン式が良い。外国人にもわかりやすいから」という発言があった。「千葉を訓令式で書くと tiba になって,外国人が発音するとティバになってしまっておかしい」ということであった。しかし昔,第二外国語で習ったドイツ語では ch はチにならないから,ヘボン式が外国人にわかりやすいといっても英語圏の人だけだなあ,と思ったのであった。とかくこの国の人が「外国では」というと,アメリカのことしか指してないことが多いような気がするがそれはさておき,日本語,英語,ドイツ語など,違う言葉を同じ文字(ローマ字あるいはアルファベット)を使って書いても発音は必ずしも同じにならないのが面白いし不思議だなあと思い,本やらウェブサイトやら調べてみた。そこでわかったことや,依然として疑問におもっていることを,ノート代わりにここに書き込んじゃおうというのが趣旨である。
# by xabon | 2005-05-03 20:28 | 文法